432Hzのピアノと雅楽、音楽の効果
目次:
- 432Hzのグランドピアノがやってくる
1-1. 432Hzのピアノとの初めての出合い
1-2. 432Hzのグランドピアノの楽しみ - なぜ、432Hzのピアノが魅力的なのか
- 時代の流れが変わってきている
- 雅楽は430Hz
1. 432Hzのグランドピアノがやってくる
1-1. 432Hzのピアノとの初めての出合い
432Hzのピアノの存在を私が初めて知ったのは、今から約11年前のことです。
ニュージーランドに移住してきて、子供たちをどこの学校に通わせようかと考えていたところ、現地のシュタイナー学校を紹介されました。
子供たちが、英語をまったくわからない状態であること。また環境に慣れるまで、小規模な学校で過ごすことのメリットを知り、車でさほど遠くないシュタイナー学校に通わせることに決めたのです。私の就労ビザが承認されるまでの間、1年ちょっとお世話になりました。
そこに、432Hzのピアノがありました。調律師の方が日本人だったこともあり、そのようなピアノの存在意味を考えるきっかけになりました。
シュタイナー学校のことを、それまで私は全く知りませんでしたが、とてもユニークな教育でした。
木造の小さな校舎と教室は、タイムスリップしたような光景でした。そこで手作りの笛を演奏したり、手仕事を大切にしながらの、独自の教育現場を垣間見ることができました。
移住後は引っ越しばかりしていました。でも思いきって、イギリス王室御用達という、100歳以上の古いJohn Broadwood & Sonsのアップライトのピアノを購入しました。鍵盤が軽くて、コンパクトではありますが音の響きがよく、私のお気に入りです。
1-2. 432Hzのグランドピアノの楽しみ
このピアノを432Hzにできないものか、ずっと密かな希望を抱いていました。でも、現在に至るまでその願いは叶っていません。そもそも、調律してそのようなピッチにできるわけではないようなのです。
その代わりに日本の神奈川の拠点に、今秋にでも432Hzのグランドピアノを置くことができそうです。
きっかけは、音×恩おくりプロジェクトを知ったことでした。
イベント、コンサートにとても共感して、いつかは、小さなコンサートを開催してみたいとお伝えしたのです。
そしてタカギクラヴィア株式会社代表取締役社長の髙木裕氏を紹介していただきました。
今年の3月に日本に一時帰国した際に、彼にお会いして432Hzのピアノをお願いしてきました。
お会いした際に、大変貴重なお話をたくさんうかがいました。滅多に聞けないお話だったので、録音しておけばよかったと後悔しています。お会いした後に、髙木裕著「今のピアノでショパンは弾けない」「調律師、至高の音をつくる」共著「スタインウェイ戦争」を購入して、読ませていただいています。
ところで、神奈川県山北町の和風邸宅には天井の高い吹き抜けがあります。でも残念ながら、大きなグランドピアノを置けるようなスペースがそこにはありません。ですので、小さなグランドピアノになってしまいますが、そこで演奏会ができることを想像しています。
そして何よりも、私がそのピアノで練習をしてみたいのです。
2. なぜ、432Hzのピアノが魅力的なのか
432Hz Pianoは現在・未来・過去、自分自身と空間、宇宙をつなげてくれる
私たちは宇宙に存在する地球に生まれた自然、動物、そして人間。
すべては振動しながら共鳴し、調和する。
今その調和が人間によって崩されている。
宇宙も私たち人間もすべて周波数から成っている。
音の周波数が与える影響は未知数。宇宙の周波数と自然に触れながら、世界の調和を取り戻そう。
音×恩おくりプロジェクト
私には音楽的な詳しいことはわかりませんが、周波数と人間の体との関係について、歯科医師をしていた時に経験しているので理解できます。
また「現在では、医学界でも432Hz の効果は証明されている。」と伝えられているように、音楽療法は実際に存在していて、まったく非科学的ではないのです。
私はなぜか、世の中の様々な主流というものに納得できません。そして、いつも「本当」のことを徹底的に探し求める習性があります。そして今回も、音楽について本当のことを知りました。
ピアノは私にとって、幼い頃から慣れ親しんできたものです。練習時間はさほどのものではなく、プロからは程遠いものではありますが、ショパンが生きていた頃のようなピアノで、ショパンの曲を弾くことを楽しみにしています。
3. 時代の流れが変わってきている
ショパンと言えば、ショパンコンクールが有名です。しかし、もう一つのショパンコンクールがあることをご存知の方は、少ないと思います。
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールがフレデリック・ショパン研究所によって企画され、ワルシャワで2018年に開催されました。川口成彦さんが、2位に入賞されました。
コンテストの狙いは、ショパンの音楽を作曲された当時の楽器で演奏すること。現在のピアノではなく、当時のピッチで演奏され、当時のピアノを再現したコンクールです。
そして、第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールは、2023年に開催されました。
また、藤井風さんの曲も432Hzのようですね。
個人的には、Hideo Dateさんのジャズギターが心地よくて時々聴いています。
4. 雅楽は430Hz
和楽器の専門家に、聞いてみました。
江戸時代までの和楽器の基点音に決まった音程は存在しません。基点音は寺の鐘や調子笛で採っていましたが、地域によって音程はマチマチでした。
明治5年に全国統一の基準音叉が制定されましたが、それはA=437ヘルツです。戦後はA=440ヘルツが主流でしたが、1970年頃から邦楽ではA=442ヘルツが一番使われています。世界の常識としてAは440ヘルツから445ヘルツの間で自由選択して良いのですが、近年は「インフレピッチ」と呼ばれる445ヘルツ以上も頻繁に聞くようになりました。和楽器も全く同じです。
調律師の方が言う「和楽器は432」は、江戸時代までの和楽器の基本音を黄鐘(おうしき)という音だと仮定して、確かに430ヘルツ前後です。ただ、昔の日本には基準波動が存在しないのですから厳密な音程なんて無いです。その昔、洋楽でもイングリッシュピッチとフレンチピッチとではAが約半音違っていた様に、基準音とは協定または約束です。
日本の音楽の本になった中国音楽でも、漢律に較べて700年後の唐律は10パーセント以上低いです。
現在の話ですが、A=432で演奏する和楽器奏者は1人もいません。443が一番多いです。
世界各国と国交が盛んではなかった頃のお話。世界的な統一ピッチは定まっていませんでしたが、ヨーロッパも日本の雅楽も同じピッチで演奏されていたことを、お伝えしました。
和楽器奏者の中で、宮内庁の雅楽奏者は最もシビアです。432の見解も受け入れますし、442でも流れを壊さずに楽々合奏出来るのが彼等です。でも彼等が自称する「雅楽」とは、千年前から続く唐時代の音楽ではなく、400年くらい前に再構成された音楽であり、音程も中世後期が出発点だと私は思っています。嘘の多い日本雅楽は近年外国人の研究に優れたものが有ります。
いただいたメールより
私は雅楽を直接聴いたことがありませんが、なんとも言えない音色はとても印象的です。
雅楽は1200年以上の歴史を持ち、日本の古典音楽として、また世界の古典音楽として外国でも非常に高く評価されてきています。
日本雅樂會
雅楽は、日本古来の儀式音楽や舞踊などと、仏教伝来の飛鳥時代から平安時代初めにかけての400年間あまりの間に、中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や舞、そして平安時代に日本独自の様式に整えられた音楽などです。
奈良時代・平安時代から、雅楽の演奏は宮廷は勿論、寺院や神社において盛んに演奏されました。そして1000年以上、京都・奈良・大阪の専門の演奏家によって伝承され続けました。明治時代に宮内庁式部職楽部が創設され雅楽を伝承しています。最近は、民間の雅楽の演奏団体も増えてきています。
いかがでしょう。心落ち着く、音色だったでしょうか。
近い将来、432Hzの小さな音楽会を開催できることを、今から楽しみにしています。