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食と健康と長生き

目次:

  1. 健康と持続可能性を考えた、ライフスタイルの構築
  2. 医者に行かないで長生きする方法
  3. オーガニックの定義は、変化している
  4. 食と健康と現代生活

今日は動画で、宇宙と精神世界、そして「食べる」ということ 藤原直哉先生の動画を見ていました。なるほどな、と思う部分がいくつかあったので、ここでまとめてみたいと思います。

1. 健康と持続可能性を考えた、ライフスタイルの構築

1999年頃に「ロハス」という言葉がアメリカから出てきて、彼らの意識の変化が起こり始めました。「健康」と「持続可能性」を考えたライフスタイルこそ、これからの消費者の姿だ、という人がたくさん出てきました。

これから経済を営む人たちは、このような消費者の意識を意識しないと、仕事にならないということが本に書かれていました。

ただ、消費して生きてくのではない。「健康」と「持続可能」を考えたライフスタイルを構築するために、みんな消費しているんだと。

元々そういう発想は、田園生活など、ヨーロッパやアメリカにはありました。

オーガニックは必ずしも、有機栽培という意味ではありません。
オーガニックとは、自然との連関の中にある、という意味です。商業的に自然とかけ離れたものではなく、みんなと連関しているのがオーガニックの本当の意味です。

自然素材、自然との調和の中で生きる。

昔は、自然と調和しているから発展しないんだと嫌われて、オーガニックをぶち切ることで近代文明がどんどん進んできたのです。オーガニックは、前近代的だと言われていました。

それが、1999年のアメリカの本を読んで、変わったと思いました。

2. 医者に行かないで長生きする方法

健康は何かというと、精神と身体の両方あります。両方、健康でなければいけないから、病気をしたから医者に行くという世界ではありません。健康とは、なるべく医者に行かないようにする、それがポイントです。

持続可能性というのは、今の言葉で言うと「健康寿命を延ばしましょう。」という意味です。
身体が動かなくなって長生き地獄になるという意味での「長生き」ではありません。他人に迷惑をかけずに、生きていてよかった、という長生きです。

江戸時代の貝原益軒の「養生訓」の本をお勧めします。長生きの秘訣が書いてあります。

昔の家は寒いので、冷えが止まらない、栄養失調、急性の病。

長生きして初めてわかる楽しみを知って欲しいから、彼はこの本を書いたと言っています。

3. オーガニックの定義は、変化している

以上、動画から一部分を要約して文章にしてみました。

オーガニックについて言及していたので、私は少し気になって、鈴木宣弘先生の発言を動画で聴いていました。
農業の憲法と言われる農業基本法が25年ぶりに最近改正されました。これが新たな食糧危機を生む可能性が出てきたと、話されていました。

例えば、日本の国が推進している有機栽培。
遺伝子操作された虫に強いタネを使って、農薬はいらないけど肥料はいるからオーガニック、というおかしなことが起きています。

化学的な農薬は使用してはいけないが、遺伝子操作農薬は、有機栽培で使用してもオッケー。
ゲノム編集などの遺伝子操作の種も、有機栽培で使用しても大丈夫。

このような議論が進んでいるそうです。

私自身は、元々あまりオーガニックという表示を信用していません。
有機肥料自体、何を使用しているのか消費者にはよくわかりません。有機栽培の野菜が腐っていくのを見て、日本にいた時は自然栽培のものを好んで選択していました。

こちらでは、オーガニックのものはスーパーでも当たり前のように販売されています。自然栽培という概念がないので、農薬を使ってないからましかな、という程度の安心感のために、オーガニックを選ぶこともあります。

国によって有機栽培の定義は異なると思います。ただ日本の現状を知れば知るほど、日本の食料事情はおかしな方向へ進んでしまっていること危惧しています。

4. 食と健康と現代生活

安全な食を追求していくと、日常生活を送ることがとても不便になっていきます。
外食ひとつ、気軽にできません。
友人や知人との食事にも、気を使わなければいけなくなります。

私がかつて体調を崩して、食に気をつけていた際に、様々なことを学びました。

基本的には、食べたいもの(自分が美味しいと思うもの)を、食べたいだけ、食べること。これが本来一番自然で、楽しいことだと思うのです。

ただ現代の生活では、そんな呑気なことを言っていられなくなってしまいました。
あれも、これも、農薬、添加物まみれ。うっかり食べてしまったら、毒が体内に蓄積して病気になってしまうかもしれない。食事ひとつ、日々戦いのようです。

世間はますます、厳しさが増していくと思われます。しかし、自分にとって何が一番心地よいのか。何を健康だと思うのか、そして、何が美味しいと感じて幸せなのか。情報は情報として真実を探りながらも、自分にとって一番大切なことを優先していく。これも、一つの選択なのではないのでしょうか。