和装で結婚式、素敵な鏡開きという演出
目次:
1. ウェディングプランナーとの初の打ち合わせ
初めて、今日は神奈川県のウェディングプランナーの方と打ち合わせをしました。
「日本庭園のある和風邸宅」というキーワードでお話を持ちかけると、とても興味を持っていただけます。今回もすぐにメールでの返事をいただいて、オンラインでお話をする機会を得ました。
最近は、自分たちで個性的な結婚式を挙げることを選択するカップルも多いようです。「古民家、ウェディング」で検索すると、興味深い記事がたくさん出てきます。
多様性、個性的。ならば、昔のような結婚式を挙げたいと思うカップルもいるのではないかと、そう直感的に感じたのです。豪華な結婚式場も、質素な古民家もいいけれど、生活感もある優雅で落ち着いた日本庭園のある和風邸宅。一戸建て貸切、和風邸宅のゲストハウスウェディングも選択肢の一つとして、ご提案できると確信しました。
ウェディングプランナーの方には大変興味を持っていただけて、早速来週見学に来られることになりました。
2. 和装の結婚式
和装の結婚式。着物を普段着る機会はほとんどなくなりましたが、日本人にとって着物を着るというのは特別なこと。着ている時の気分も、違います。ウェディングドレスも素敵ですが、着物もいいですよね。
白無垢の着物は、真っ白なウェディングドレスと同じで、純真無垢、結婚して新しい人生へ、嫁ぎ先の色になる、という意味があるのでしょうか。
写真のようにお嫁さんの頭にあるのは「綿帽子」。挙式の際にかぶり、披露宴では外します。挙式の際に、花嫁の顔を隠す目的があるそうで、ウェディングドレスのベールに似ていますね。魔除け、邪気から守る、花嫁の恥じらい、の意味があるそうです。
昔(私の両親の時代?)は、こんな感じて写真に収まるのが一般的でしたね。
白無垢と綿帽子の後は、打掛けと角隠しです。
角、というのは怒りの象徴。その角を隠して、お淑やかな妻になるということでしょうか。お淑やかな妻が理想とされていたから、角隠しなのですね。かつて在籍していた女子大学で、「良妻賢母」を教わったことを思い出しました。
豪華な色打掛も、魅力的です。
3. 鏡開きという演出
3-1. 結婚式で日本酒をいただくということ
今日の打ち合わせの中で、鏡開きを希望するお客様がいらっしゃるという話題になりました。
近所に100年以上続く酒蔵があり、その日本酒がとても美味しいのです。私の結婚式の時は、小さなワインボトルに招待客の名前を入れて、テーブルに飾り、お土産に持って帰ってもらいました。
和装の結婚式ですから、日本酒でそのような演出もできるのではと考えていました。
でも、鏡開きという手があったのですね。
鏡開きと言うと、お正月のお餅を思い出しますが
3-2. 鏡開きの「鏡」の意味
お正月には、地域によって異なりますが毎年1月11日にお供えしていた鏡餅を下げて、そのお餅を割って食べるのが昔からの日本の習慣です。これを、鏡開きと言います。
また、結婚式の鏡開きも、丸い樽酒の蓋を割ります。お正月のお餅も、結婚式の樽の蓋も、同じ「丸」ですね。
この丸は、鏡の形のことです。
「三種の神器」は、天皇家に代々受け継がれてきた剣「草薙剣」、勾玉「八尺瓊勾玉」、鏡「八咫鏡」という三つの秘宝のことです。その中の一つである「鏡」の丸が、丸いお餅になったり、樽酒の丸い蓋になって、それらを割ることで「鏡開き」と表現します。
割るという表現は縁起が良くないので、割るではなく、開くと言います。
開くというのは、「運が開ける」と表現されるように、とても縁起の良い表現です。
鏡は光を反射させて輝くことから、この鏡には太陽神の天照大神の魂が宿るとされていて、八咫鏡は天照大神のご神体として祀られています。
お正月の鏡餅も、この八咫鏡のように神様が宿ると考えられていて、それを割って(鏡開き)食べる(いただく)ことで、神様の魂、その年の生きる力をいただくことを意味しているそうです。
そして同様に、結婚式の鏡開きも、お餅と同じお米でできているお酒をいただくことで、神様の力をいただく。新たな区切り、門出を皆で祝う儀式ということになります。
「鏡開き」にこのような意味があったとは、私も知りませんでした。
4. これからの結婚式
結婚式は、二人の門出を祝い、運が開けるようにと願いながら、新たな生活へとつなぐもの。
一昔前の結婚式を、日本庭園のある和風邸宅で再現してみる、というのも面白いかもしれません。
私は、脚付き盆の上に料理が並び、両家が向かい合いながら食事をする光景が目に浮かんでいます。厳かな雰囲気の中で、執り行われる宴会の席。
日本の結婚式。
あなたは、どのような結婚式を想像しているのでしょうか。