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辻本好美さん尺八演奏会、ニュージーランドにて

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辻本好美さん尺八演奏会、ニュージーランドにて

辻本好美さんの尺八演奏会が、ニュージーランドのオークランドThe Capitol で昨日2025年2月9日に開催され、参加してきました。私にとって尺八のコンサートを聴きに行くのは、初めてのことです。魂の音、というキャッチフレーズに魅かれて申し込んだ今回のコンサート。とても、楽しみにしていました。

太鼓、民謡の演奏に続き、上野山英里さんのピアノ、小山清雄さんの津軽三味線、辻本好美さんの尺八による演奏が行われました。演奏のまさにその始まりから、空気感がガラリと変わりました。躍動感、そして何とも言えない心地良さ。魂の音、魂の演奏、心に響く音楽に、しばらく酔いしれていました。

目次:

  1. Shakuhachi
  2. 尺八奏者、辻本好美さんの魅力
  3. 国境を超えて、素敵な音との出会い

1. Shakuhachi

当日いただいた、チラシです。

Yoshimi Tsujimoto

Biography
Female shakuhachi player graduated from Tokyo University of the Arts

Influenced by her father, a shakuhachi player, she started playing shakuhachi as soon as she entered high school, and entered and graduated from the Faculty of Music at Tokyo University of the Arts, Japan’s top music university. She has attracted media attention as a beautiful shakuhachi player since she was a student, and with her solid technique and friendly personality, she has been active in a wide range of genres from pure Japanese music to pop music.

Her activities transcend national borders, and she has been invited to perform in the United States, Italy, France, Brazil, and other countries around the world, giving 53 overse as performances in 33 cities in 24 countries.

In 2025, a video of Yoshimi Tsujimoto’s participation in a Japanese instrumental cover created a huge sensation on social networking sites around the world. This led her to form her solo project, “Bamboo Flute Orchestra,” with the hope that people of all ages around the world will learn more about the beauty of traditional Japanese instruments.

In 2016, she made her major debut as the first ever female solo shakuhachi player with the album “SHAKUHACHI” from. SME Records.

I want people of all ages around the world to know more about Japanese traditional instruments! With this desire in mind, she is working day by day to make this instrument known to people of all agers around the world!

辻本好美さん

経歴
尺八奏者(女性)。東京藝術大学音楽学部卒業。

尺八奏者である父の影響を受け、高校入学と同時に尺八を始める。その後、日本最高峰の音楽大学である東京藝術大学音楽学部に入学・卒業。学生時代から「美しき尺八奏者」としてメディアの注目を集め、確かな技術と親しみやすい人柄で、純邦楽からポップスまで幅広いジャンルで活躍している。

その活動は国境を越え、アメリカ、イタリア、フランス、ブラジルなど世界各国で招待公演を行い、これまでに24か国33都市で53回の海外公演を実施。

2025年には、辻本好美 が参加した和楽器カバー動画が世界中のSNSで大きな話題となる。これをきっかけに、伝統的な日本の楽器の魅力をより多くの人に知ってもらいたいという思いから、ソロプロジェクト「Bamboo Flute Orchestra」を結成。

2016年には、SME Recordsより、史上初の女性ソロ尺八奏者としてメジャーデビューアルバム『SHAKUHACHI』をリリース。

「世界中のあらゆる世代の人々に、日本の伝統楽器の魅力を知ってもらいたい!」
この思いを胸に、尺八の魅力を伝えるため、日々活動を続けている。

2. 尺八奏者、辻本好美さんの魅力

演奏家としての実力はさることながら、彼女のチャーミングなお人柄を、演奏の進行の中で窺い知ることができました。

そして、とても美人の方。一緒に行った20代前半の娘が「すごく綺麗な人、それに37歳にはとても見えないよ!」と、携帯電話を片手に彼女の名前で検索をしながら、興奮気味に話していました。

英語は得意ではないと前置きをしながらも、英語でしっかりと進行されていました。
尺八と仏教の繋がりが深いことも、私は初めて知りました。

ニュージーランドは初めてと話されていましたが、今回の演奏会のためにピアノの上野山英里さんが作曲されたというニュージーランドをイメージしたオリジナル曲も、とても印象的でした。

「日本の音をニュージーランドで共鳴させて」というチラシのタイトルにもあるように、日本のこの素晴らしい音は、確かにこのニュージーランドの地に今でも響きわたっています。ニュージーランド公演は今回3都市で行われるとのことで、オークランドはその真ん中の日程でした。

夏らしい青い空と海で繋がる大自然と人々と、国境を超えて音楽で共鳴できる。素敵なことです。

辻本好美さんが自ら作曲された「シンクロニシティ」が、私のお気に入りです。

辻本好美『シンクロニシティ』

3. 国境を越えて、素敵な音との出会い

日本では、このような演奏会は身近に参加できると思います。でも私の場合、海外生活という経験なく、日本でそのまま暮らしていたら、おそらくこのような演奏会には出会っていなかったことでしょう。

日本の伝統文化の心に響く芸術性の高さに、改めて気付かされました。

尺八だけでなく、津軽三味線もとても良い響きでした。若い演奏家の方々のコンサートを、今回は満喫させていただきました。

神奈川県の和風邸宅で、サロンコンサートを開催できたらいいな、と夢見ています。和風邸宅とは言いますが、貴族の邸宅で行われていた社交界のようなイメージではなく、和スタイルの、自然や生活の場の雰囲気を大切にした、サロンコンサートです。

尺八も432hzで演奏していただけたら、もっともっと、より深く魂に響く音になるのだろうかと、勝手に想像力を膨らませているところです。

国境を越えて、素敵な音との出会いに、感謝しています。