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癒しの自然音「除夜の鐘」

目次:

  1. 除夜の鐘が騒音だなんて
  2. 除夜の鐘108回の意味
  3. 悩みも煩わしさも、除夜の鐘と共に
  4. 432Hzにチューニングしたヴァイオリン
  5. 2025年は、432Hzの音楽を

今日は2024年最後の日、大晦日です。
こちらではNew Yearといえば花火が一般的ですが、日本の「ゴーン」と鳴り響く除夜の鐘がとても懐かしいです。

1. 除夜の鐘が騒音だなんて

最近では、この除夜の鐘が騒音だと言われて、自粛する動きがあるのだそうですね。除夜の鐘が、心地良くない騒音だと認識している日本人が、どれくらいいるのでしょうか。もしそのように感じている人がいるのなら、除夜の鐘の音に共鳴できない、心の状態を持っている人なのだと思います。

小鳥のさえずり、水のせせらぎ、季節の変わり目を告げる虫の音、シトシトと降る雨の音など、私たちの生活には自然音が身近に存在しています。

自然音は心地良く、心が和み、心身ともにリラックスでき癒しをもたらしてくれます。

お寺の除夜の鐘、海外での教会の鐘も、そのような意味では自然音のひとつではないのでしょうか。

除夜の鐘が懐かしくなったので、音源を探してみました。昨日は大掃除をしながら、この除夜の鐘の音を聞いていました。物理的にも精神的にも浄化されるような気持ちで、掃除もはかどりました。年末に大掃除をする習慣は、日本だけなのでしょうか。

家中を綺麗にして、新たな気持ちで新年を迎えるのは、とてもいいことだと思います。

除夜の鐘 煩悩を取り除く108回の鐘の音

除夜の鐘は、大晦日の夜遅くから年明けにかけて、108回鳴らされます。108という数字はご存知の通り、仏教によるものです。

2. 除夜の鐘108回の意味

仏教では、煩悩の数が108だといいます。煩悩とは、煩わしい、悩むと書きますので、心身を悩まして煩わせる心のことを言うのでしょう。

難しいことはわかりませんが、その煩悩の数が108とされていて、それが新たな年を迎えるにあたって過去一年間の煩悩をすべて取り除くというのなら、大晦日の除夜の鐘は、とても意味のあることです。

除夜の鐘の鐘の音は、心地良く響き渡ります。煩悩が浄化されて消えてくれるのなら、そんなにありがたいことはありません。

仏教だけでなく、インドのヨガなどでも108という数字は神聖な意味があるようですね。感覚的には、108は1+0+8=9、例えば432Hzも4+3+2=9で、何か意味があるようにも思えます。

また、1は個人を、0はすべての人を、8は永遠を意味するという説もあるようです。数多く存在する説の中で、私はこの記述に一番惹かれました。

1はその数字の通り、一個人としての1です。

0はなぜすべての人を表しているのかというと、見えないものこそ真実で、見えないものの中にすべてが存在しているからです。すべての人というよりも、見えているものすべてのことです。

そして、その見えないものはすべて、永遠です。8は♾️永遠を示唆しています。

私たちは見える一個人として生きていますが、実際には宇宙全体の永遠の中で生きているということを、108という数字は教えてくれているのかもしれません。

3. 悩みも煩わしさも、除夜の鐘と共に

新たな年に幸せが訪れる、除夜の鐘の音

そのように思って生きていたら、いちいち数えていられないような108もの悩みも煩わしさも、もうどうでもいいような気さえしてきました。

私自身、今年一年間は特に、思い煩い、思い悩むことばかりに意識が向いていたような気がします。

ふとした瞬間に、嫌な出来事を思い出しては、煩い悩んでいるのです。人間って、どうして、こんなに過去の記憶にこだわり、未来の不安を想像してしまうのでしょう。

今日は、来年に煩悩を持ち越さないように、そしてくる年には良い方向に、より意識をむけられるように、心がけたいと思います。

4. 432Hzにチューニングしたヴァイオリン

さて、除夜の鐘の音を動画で聞きながら大掃除をしていた昨日、突然思いたってヴァイオリンを432Hzにチューニングしてみました。

今こちらにあるのは、120年ほど経った英国製の440Hzのピアノです。チューニングしても、使用頻度の少ない低音と高音はすぐに音が低くなってしまうので、もしかしたら元々は432Hzだったのかもしれません。ピアノに合わせて、ヴァイオリンも440Hzで練習をしていました。

432Hzにチューニングしたヴァイオリン音色

今回初めて432Hzでヴァイオリンを弾いてみましたが、それが、とっても心地良いのです!最初はいつもと音程が違うので違和感を感じますが、すぐに慣れます。

時間を忘れて、練習に没頭してしまいました。こんなに違うになら、早く432Hzにしておけば良かったと、思いました。

ヴァイオリンの名器といえば、ストラディヴァリウス。ストラディヴァリウスを製作したイタリアのクレモナの職人ストラディヴァリ( 1644〜1731) は、432Hzで最も効果的な響きを奏でられるように、ヴァイオリンを作ったのだそうです。

5. 2025年は、432Hzの音楽を

日本にある、新しい432Hzのグランドピアノは、今年の9月20日に我が家にきました。そして3ヶ月後の先日、調理師の方が調律に来てくださいました。

「 新品の弦なので落ち着くまで半年ほどかかりますが、良い具合に育っていましたので安心しました。来年からいろいろできそうですね!」

このようなメッセージをいただいたので、本当に、来年はとても楽しみにしています。

「和乃森やまきた」では、432Hzのピアノをはじめ、ヴァイオリンやギターなどチューニングが容易な楽器とピアノを合わせた演奏、また和楽器とのコラボを楽しむことができる場を提供したいと考えています。

ご縁をいただいた一流のピアニストの方、また私くらいの年代の人ならば、誰もが知っている歌声の歌手の方にも、すでに声をかけてあります。

「和乃森やまきた」は、音楽、芸術、建物、庭園など、すべて自然との調和がテーマです。ですので、そのような認識を持ち、美を追究する人々が集まって楽しむことができるように、今計画しているところです。

私たちがこの地球上で生きているのは、「真善美」を表現するためではないか、という信念を私は持っています。せっかく生きているのだから、美しい表現をしてみたいではありませんか。

美しい表現を、贅沢に楽しむ場所です。来春には、具体的な募集や開催ができると思います。興味がある方は、ぜひ参加してみてくださいね。

では、どうぞよいお年をお迎えください!