Wanomanabi logo

会津漆器に魅せられて

私は日本では、東京と神奈川を行き来しています。東京での人混みにはウンザリしますが、街を歩いているとたくさんの刺激があって楽しめます。

近所の駅前の広いスペースで、催事をしていました。そこで、会津漆器が飾ってあって、あまりにも魅力的で、思わず足を止めて見入ってしまいました。

目次:

  1. 会津漆器の由来
    1-1. 会津伝統漆器の由来
    1-2. 会津漆器の特徴
  2. 桐のふるさと・奥会津
  3. 桐炭の効用
  4. 会津漆器・私の宝もの

1. 会津漆器の由来

いただいたパンフレット「うるわしの里 会津漆器のしおり」の内容を転記します。

1-1. 会津伝統漆器の由来

我が国に盛名を馳せている会津塗は、今から五百年程前1501年室町時代、芦名氏が領主の時まで、遡ることができます。

それ以来、代々、その技術が受け継がれてきましたが、1590年天正18年、名君蒲生氏郷(がもううじさと) が奥羽仙道の藩鎮として入封してからは、特にこの産業の培養に力を入れられ、会津の気候風土とともに育てられました。

徳川末期、松平氏時代には、金粉、金箔が作られるようになり、消粉蒔絵の技術が起こり、現在の隆盛となりました。

1-2. 会津漆器の特徴

代々、会津漆器は、豪華・堅牢であるという点に特徴があります。と同時に、主に日用品を作っているという点も見逃せません。多くのご家庭で、大抵一品や二品は見受けることができます。

会津漆器の多くは日用品にふさわしく、じょうぶな花塗りという技法を用い、ふくよかな丸みをおびた、あたたかみのある仕上げとなっております。

2. 桐のふるさと・奥会津

催事では、会津漆器と桐製品、そしてお米などが販売されていました。

桐は、高齢化が進んでつくる人がほとんどいなくなり、全国でも奥会津が一番の木材の生産地なのだそうです。

ゆっくりと長い間自然乾燥させて、手間暇かけて作り上げられる会津の桐は、品質も良く、美しいままに抗菌作用、防腐・防虫効果が発揮されるとのことです。

そして、桐は火事の際にも燃えにくく、桐箪笥の中に入っていたものが燃えずに残ったという話を聞きます。

その桐が、段々と日本から消えてしまっている現実を知ると、なんとも言えない気持ちになります。確かに今はもう、嫁入り道具に高級な桐箪笥を、という時代ではありません。

伝統的工芸品は、分業によって成り立ち、それぞれの職人さんの技の結晶で成り立っています。

私は、職人さんのプロ意識が、とても好きです。
決して現状に満足せず、無限に自らの技の可能性を追求していく姿勢に、心打たれます。

日本は、このような職人さんたちによって、支えられてきました。

人間の手でしか決して作ることができないもの、機械にはできないことが、あります。職人さんの世界も、後継者不足で、存続が危ぶまれている分野が数多くあることが、想像できます。

日本の伝統文化を守るために、どうすればいいのでしょうか。

3. 桐炭の効用

さて、今回催事会場で、桐炭の水をほんの少しだけ試飲させていただきました。無味無臭で、飲みやすいものでした。

少しだけ夕方にその場で試してみただけですが、その日の夜に突然お通じが良くなって、びっくりしました。

竹炭、麻炭など炭には様々な商品がありますが、品質やその効果は様々です。今回の桐炭のデトックスの力は、素晴らしいものがあるようです。

難病の方が、元気になられたというお話も、教えてくれました。

何よりも、催事で販売をしていたご本人のお肌が、とても綺麗でした。以前大きなシミが顔にあったそうですが、毎日桐炭を大さじ一杯入れた水を飲んでいたら、消えてしまったとのこと。彼女の手の甲も、シミがなくてツヤツヤでした。

デトックスといえば、何か栄養のあるものを摂取するよりも、まずは真っ先に試してみた方がいいものかもしれません。

腎臓の機能が正常に働いていれば、デトックスなど必要ない、という意見もあります。

でも、これだけ自然ではない余計なものばかりを体内に入れ続けることが、当たり前の世の中です。特に日本で販売されている加工品は、添加物が多いと実感します。久しぶりに日本に帰ってくると、日本の一般的な食料品の添加物の多さに、驚きます。

効力のあるデトックスは、必要だと思います。

日本語には、「出入り」という言葉があります。入出とは言いません。出す方が先です。だから、まずは体内の余計なものを出すことが、大切なのだと思います。

4. 会津漆器・私の宝もの

話を元に戻しますが、私の宝ものとは、今回一目惚れした催事で見かけた会津漆器のことです。

私は11年前に日本を離れる際、大切にしてきた高価な食器類などをすべて処分しました。ですから、もう、物を持つことに執着するのはやめようと、決めていました。

しかし、久しぶりに。。やっぱり欲しくなってしまいました。

あまりにも素敵で、心動かされてしまって、これを逃すともう二度と出合えないと思うと、たまらなくなりました。

なので、今回は購入してしまいました。

お椀でありながら、縁が丸くない。でも、それがなんとも芸術的で、絵柄の丸や複雑な色合いにマッチしています。

記念日など特別な日に、日常生活の中の潤いとして、使っていきたいと思っています。大切に、使わせていただきますね。