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12年ぶりに、日本で稲刈り体験

電車に乗りながら、何気なく田んぼが広がる日本の田舎の田園風景を、私を眺めるのが好きです。なぜか懐かしさが込み上げてきて、心が落ち着くのです。

日本に一時帰国中に、今年は近所で稲刈り体験をすることができました。

目次:

  1. 9月下旬、稲刈りの時期
  2. 稲刈りから天日干しの作業まで
  3. 無農薬で丹精込めて作られたお米

1. 9月下旬、稲刈りの時期

雨降りの予想で1日延期されて、9月28日に稲刈り体験が行われました。

稲刈りは機械で行うことが一般的のようですが、今回は体験ということで、鎌で手作業で行いました。

家族連れが多い中、小さな子供たちもお父さんお母さんに見守られながら、稲刈りを手伝っていました。ところがすぐに飽きてしまい、それよりも、虫たちに夢中になってはしゃいでいる子供たちの姿がありました。無邪気で、ほっとする光景でした。

稲刈りに参加した横浜から来た男の子は、虫たちに夢中
横浜から稲刈りに参加した男の子は、虫を追いかけるのに夢中でした。

カエルやバッタなど、私には見ても虫たちの名前がよくわかりませんでしたが、田んぼにはたくさんの生き物たちがいました。写真の空をよく見てみてください。
トンボたちが、たくさん空を飛んでいます。

稲刈りをしている真上に、集まってきていました。稲刈りをすることによって、彼らの餌たちが出てくるのでしょう。

2. 稲刈りから天日干しの作業まで

農家の先生のお話を、みんな熱心に聞いています。
農業の先生のお話を、みんな熱心に聞いています。

3、4束の稲を収穫したら、地面に置きます。
次に同じくらいの量の稲の束を、今度は稲元から15〜20cmくらいの部分を重ねて、ハサミ✂️のような形に上に置きます。

さらに、麻ひもで、重ねた部分を縛ります。収穫した稲を干す時に、外れないように、ギュッと音がするくらいにキツく縛ります。

収穫した稲を束ねて、干します。
収穫した稲を束ねたら、干す作業です。

ひもで縛った稲は、隣り合わせて重ならないように置いて、干していきす。上下、二段になっています。

現代ではこのように天日干しをしないで、収穫後すぐに機械で乾燥させることが一般的なのだそうです。

天日干しは、約2週間。

稲刈り体験から一週間後。東京の催事会場でお米を販売していた、福島県の奥会津から来られていた方と、立ち話をしていました。

その方の田んぼでは、稲刈り後1か月間、天日干しをするのだそうです。朝晩の寒暖の差が激しい奥会津で1か月かけて天日干ししたお米は、玄米でもとても柔らかく炊けるそうです。その場で、味見をさせていただきました。

上下二段に稲の束を干しています。

3. 無農薬で丹精込めて作られたお米

稲刈り体験後、ジビエランチをいただきました。小田原で鹿肉を自ら解体、料理して販売されている方々が、作ってくださいました。

ジビエのお肉は、普通の量でも満腹感が大きいです。
人間が与えた餌ではなく、自然の中で育った鹿のお肉は、まさしく命のエネルギーがたっぷりです。

私は普段は好んでお肉をあまり食べない方ですが、ありがたく、いただきました。

今回の田んぼでは、米づくりに農薬は一切、使っていないそうです。

収穫前に、雑草とされている稗ヒエを、一生懸命手で取っている姿が忘れられません。農薬を使ったら、このような面倒な作業をしなくても済みます。

それでも、一つ一つ丁寧に。
手間暇かけて育てたお米を、収穫という美味しい部分だけ体験させていただきました。

ジョージ農園のジョージさん、本当にどうもありがとうございました。