梅の収穫の時期がやってきました
6月に入り、日本は今年も梅の収穫時期がやってきました。
娘が庭で梅の実を見つけて、嬉しそうに連絡をくれました。いつ収穫をしたらいいのかわからないと言うので、梅酒や梅シロップにするなら青い状態の実を収穫(青梅と言います、正確には緑色ですが。)梅干しにしたいのならもう少し熟して色が付いてきたのを、と伝えました。
早速、梅酒用の容器と、ホワイトリカーや梅酒用の焼酎ではなく、今回はブランデー、そして氷砂糖を購入して、梅酒を作ったそうです。
今年、日本では梅が不作だそうですね。
私は、長女が生まれた年から梅干しを漬け始めて、家に手作りの梅干しを欠かしたことがありません。
ニュージーランドでも、地元産の梅で梅干しを漬けています。
ここニュージーランドでも、気象変動の影響なのか、例年はクリスマスの頃に入手していましが、最近は一ヶ月早い11月になりました。
ニュージーランドのオークランドでコーヒーの焙煎をされている現地の方が、知人の日本人の奥さんから梅の木の盆栽をもらって、そこから増やして今ではいくつもの梅農園を運営されています。昨年からは、砂糖を使わずに蜂蜜だけで作った梅ジュース(缶)の販売を始めて、味見をさせていただきました。なんだか、とても感慨深いものを感じました。
11年前にニュージーランドに来て、間もなく彼らの梅のことを知り、毎年会うたびに「商品化しないの?」と尋ねていたからです。密かに、梅干しも試作していたようですが、現地の人たちは食べないので、ある日本食レストランの人が無料でいただいたと話していました。
日本では法の改正があって、この6月から手作りの梅干しや漬物の販売が難しくなってしまったと聞きました。日本の伝統的な食文化も、このように時代と共に変わっていってしまうのは惜しい気持ちです。
でも、市販のものを入手するのは難しくても、自家用のものは手作りすればいいのです。
良き解釈をすれば、これから、梅干しを手作りをしたいという人たちが増えてくるかもしれません。漬物も、添加物なしで手作りをして楽しめばいいではありませんか。
近い将来、梅干し作り、漬物作りの名人を探して、地元でお料理教室を開催してみたいと考えています。