
もう15年以上前のことになります。
誰から聞いたのか、何かで読んだのか忘れてしまいましたが、「雲を消すことができる。」ということを知りました。
もちろん初めは、「そんなことあるわけないよ。」と思いましたが、100%否定しないで試してみました。ある講習会の帰りに、田舎町でなかなか来ない電車を待っている間にふと思い出して、「あの雲!」と狙いを定めて「消えて。」と念じてみたのです。
すると、見事に消えました。
偶然ではと思い、何度も何度も試してみました。何度試しても、結果は同じでした。
それから、当時まだ幼かった子供たちに、そのことを伝えました。ハワイに家族旅行に行って、海を眺めながらベランダでのんびりしている時に、実験をしてみせたのです。初めは信じられない様子でしたが、彼女たちにとっても印象的な出来事だったに違いありません。
そして、昨日。
久しぶりに晴れたので、近くの公園に本を持って出かけました。ほとんど誰もいない、公園です。晴れた日は、そこで裸足になって、木にもたれかけながら本を読むのが、私の最近の日課です。
あまりにも空が晴れ渡っていて綺麗だったので、ふと思い出して雲消しをやってみました。
1度目は、少し小さめの雲。何分も経たないうちにすっかり消えたので、2度目は大きめの雲を選んで、念じてみました。
この雲!と決めたら、じっと見ながら「消えてね。」と心の中で念じてみます。なんだか消えて、と言い続けるのは雲といえども申し訳ないので、「消えてくれて、ありがとう。ありがとう。。」とありがとう、と思い続けてみました。
14分後、全部消えました。写真で残っている雲たちは、別の雲が流れてきたものです。
こんなことを昼間からやっている大人は、滅多にいないと思いますが、昨日は久しぶりに雲消しを楽しんで遊んでいたのでした。
嬉しくなって、早速末娘に写真を見せました。
成人した娘が、どんな反応をするのかと思いきや、意外と普通の反応でした。「そうなんだ。」って感じです。
昔のハワイでの出来事を、覚えていたようです。彼女の中では、「人間が雲を消すことができるのは、当然。」そんな認識が定着しているのかもしれません。ちょっと、嬉しかったですね。
ところで、雲をなぜ消すことができるのでしょう。
人間の意識というエネルギーに、雲を消すほどの力があるというのが、事実のようです。意識とは、エネルギー。空高く存在している雲までも、瞬時に届き、影響を及ぼすことができるエネルギーです。
これは、何も特別に私だからできること、では決してありません。
なぜなら、意識はみんな平等に持っているものだからです。敢えて言うならば、「雲なんて消せるわけがない。馬鹿馬鹿しい。」そう思ったなら、きっと雲はそう思った通りに、消えてくれることはないでしょう。
実際に、同じ年ほどの友人が以前、私の話を聞いて目の前で雲を消していました。
こんなことを友人に話している私も、それを素直に聞いて試してみる友人も、きっと普通?ではありませんね。
見える雲は、水でできている物質。意識は、目には見えない。
目には見えない意識が、物質を変えてしまうのだから、意識は物質を超えた存在です。
最近、25歳のドイツに住んでいる若者が、「私たちは意識なんだ。」ということを英語で発信しています。それが結構反響があって、若いのに凄いなと、私は時々彼の言葉に耳を傾けています。
頭ではわかっていても、私はこの姿形の人間ではなくて、本当は意識そのものの存在です、ということを断言することは、なかなかできません。時代は、変わってきているのでしょう。
雲を消すことができるのは、意識によって水が反応しているからに他なりません。水に反応するということは、水でできているものすべてに影響を及ぼすことができるもの、それが意識ということになります。雲はとても純粋に、人間の意識に反応してくれます。そして、当たり前のことですが、自分の意識無くして、何も始まりません。
自分の意識を意識してみると、面白いことがたくさんわかってきます。
人間は経験から、すぐに不安に感じたり物事をマイナスに考えてしまう習慣があります。そして、一度インプットされた常識から抜け出すことを嫌い、限られた枠の中で安心して生きることを選択します。
世の中を見回してみて、誰かを安易に信じてしまったために痛い目に遭うことも、頻繁に起こります。(これは、私だけでしょうか?)権威のある誰かの発言だから、信じる。みんなが信じているから、信じる。国が言っていることだから、信じる。そうやって、信じてきたことが、今は根こそぎひっくり返ろうとしています。
最近、一つ私が感じていることは、大学で一体何を教わってきたのだろう、ということです。これについては言いたいことがたくさんあるので、またの機会にしますが、この世は矛盾だらけ、本当にそう思います。
「人間はみんな、空に浮かんでいる雲を意識的に消すことができるんですよ。」そんなことを言っても、ほとんどの人は信じないと思います。おそらく、実験しようともしないで、頭から否定することでしょう。
なのに、最後までこのお話にお付き合いくださっているあなたは、社会の常識にとらわれない意識の持ち主だと推測します。何事も、まずは信じることから始まります。何を信じるかといえば、それは自分の意識です。自分の意識を、自分が信じることができないのなら、一体他の何を信じればいいと言うのでしょう。
最近は、意識について、以前よりも多くのことが語られ始めています。今までの常識がガラリと変わって、新しい時代がもう目の前に来ているのかもしれません。
以前ならば、本当のことを知ってそれを広めようとした人は、あからさまにいなくなりました。多くの人が本当のことを知ったなら、今までの嘘がバレてしまう、それでは都合が悪いからでしょう。
でも、さらに多くの人が知って、それが常識になってしまえば、それは逆転します。そんな兆しが見え始めている、そんな気がしています。
まずは自分の意識で「雲が消えること」を、どこまで信じられるのか。そこから、新しい何かが始まっていくのではないのでしょうか。