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新たな時代への旅立ち

娘の一人が、今朝早くに日本に向かいました。彼女にとっては、2度目の日本への長期帰国になります。

目次:

  1. 言論と行動統制への足並み
  2. 情報と信頼関係
  3. 今まさに時代の転換期
  4. 新しい時代に向かって
    4-1. 私が、嘘に気づいたとき
    4-2. 良心に生きる、大切さ
  5. やっぱり世界情勢は厳しい

1. 言論と行動統制への足並み

彼女が日本に長期帰国した1度目は、4年と少し前のことです。
あの頃はコロナの影響で、大学に通えなくなりました。強制なんちゃらで、大学の敷地内への立ち入りも禁止になり、もちろんアルバイトにも行けなくなりました。

こちらは、世界に先駆けて厳しい統制がなされ始めた頃でした。普段はのんびりと自由に生きているように見える国民たちの、あまりにも足並みが揃った言動に驚かされたのを覚えています。

なにせ人口の少ない、小さな島国です。
統制をするには、もってこいの条件を兼ね揃えています。

5年と少し前のコロナが出現し始めた頃。当時の女性の首相の対応の早さに、ニュージーランドは世界中から称賛を浴びていました。私もその一人でした。日本の対応の遅さには、焦ったさを感じたほどです。ところがそれから何ヶ月か経って、国民を守るという大義名分での「統制」が突如として現れました。

あの女性の首相に任せておけば、この国は大丈夫。そんな信頼感の中で、それは始まったのでした。

2. 情報と信頼関係

あれは、ニュージーランドでの厳しい「統制」が始まろうとしていた頃のことでした。今朝日本に向かった娘が、異常性にいち早く気づいたのでした。

2030年に向けて世界の人口を大幅に減らす計画について、大学で学んだことを思い出しました。それで、何かがおかしい、これはその計画に関連したものかもしれない。そう直感したようで、先生の話を私に聞かせてくれたのです。

私は、日本では医療の世界に身を置いていました。しかし現代のその世界に懐疑的な見方をしがなら、模索してきた経緯があります。当時の私の見解では、選択するのは自由。でもどんなに効果的なものであっても、所詮人間が作ったもの。だから、根本的な解決にはならないというものでした。

日本で医師をしていた友人は、「早く開発されればいいのに。」と切望していました。

そのような状況の中、当時完全に女性の首相のことを信頼していた私も、ようやくその異常性に気づき始めました。

人間は、なんて騙されやすい生き物なのでしょう。
しかも、信じているものを手放すことが容易ではないことを、今でも身にしみて感じています。

同じ大学に通っていたもう一人の娘は、まさしくその”早く開発されればいい”という、そのものに関連した勉強をしていました。予想外に早く開発されて出回り始めようとしていた頃、大学の先生は素晴らしものだと称賛していたようです。

3. 今まさに時代の転換期

家族よりも専門家である、信頼している大学の先生の言葉を、娘は完全に信じていました。つまり、教育とは、そういうものです。

同じ親から生まれて、同じ環境に育った子供でも、個性も考え方も全く違います。

娘たちを見ていると、面白い。
素直に真面目に先生の言うことを信じるタイプの人の方が、統制はしやすい傾向にあるのかもしれません。

周囲と足並みを揃えること、世の中の常識を重んじること。そして、先生のような信頼関係にある誰かの言葉を鵜呑みにして生きた方が、楽でしょう。いちいち、「これは違うのではないか。」なんて情報を疑っていたら、生きづらくなります。学校だったら、テストでマルをもらえません。

そうやって、反射的に情報を鵜呑みにするというパターンを刷り込まれながら、私たちは生きてきたのです。

それが今、世界的に変わろうとしています。
今までの常識が、常識ではなくなるような出来事が、たくさん起きています。ちょんまげの時代が、いつの間にかなくなっていったように、時代の転換期というのは短期間に、劇的に、訪れるのでしょう。

4. 新しい時代に向かって

西鋭夫チャンネル (PRIDE and HISTORY) 

この動画の中では、「フェイクニュースの裏側」嘘によって得するのは誰なのか。という問いかけがされています。

4-1. 私が、嘘に気づいたとき

私はある時から、学校で学んできた歴史に、嘘が散りばめられていることに気づき始めました。大人になってからのことです。

中学時代には、新聞が全くの嘘を平気で書くことも知っていました。あることでインタビュー受けたことがあり、それが私の発言とは真逆の内容で、名前入り顔写真つきで掲載されたのです。ひどいショックを受けたことを、今でも覚えています。

さらに、大学で学んできたことへの矛盾を感じ始めたのは、自分の身に病が降りかかってからのことでした。

またさらに、今から14年近く前に、私は日本の代表的なある放送局が本当ではない情報を流していることに気づきました。アナウンサーが、真面目な顔で、平気で出鱈目なことを話しているのです。ほとんどの人が騙されてしまうのも、無理はありません。

もちろん、全てが出鱈目なわけではありません。本当の情報の中に、嘘が散りばめられているのです。本当と嘘の識別をすることは、簡単なことではありません。

4-2. 良心に生きる、大切さ

さて、この動画の中ではとても大切なことを話されていました。大変印象的な、一言です。

「本当のことを言うっていうのは、人間の良心しかないです。」

人間の良心って、なんでしょう。どんな極悪人でも、人間には良心というものがあります。良心こそが、人間の本質です。

誰もが持っている良心に従って生きたら、世界中、本当は法律も争いごとも必要なくなります。でも、そんなことを言っていたら、この資本主義経済の世界では生きていけません。競争社会が、成り立ちません。大人になるにつれて、誰もが良心を穢されていく。それが、現実です。

ただ、これには良い面もあります。人間社会で嫌なことをたくさん経験して、魂的には成長します。今はそれで、いいのだと思います。

5. やっぱり世界情勢は厳しい

ところで、今朝日本に出発した娘が、日本に帰国した理由を、お伝えしていませんでしたね。単刀直入に言えば、こちらで就職先がないのです。専門分野での新卒者の求人が、ほとんどありません。

大学入学当時、先生が話してこと。
「あなたたちは卒業したら100%就職できますから、心配いりません。」

職業的に、政府関連の事業が多く、就職には困らないという意味での発言でした。ニュージーランドでは、トップクラスの大学でのお話です。ところが、突然状況が変わりました。卒業時点で、クラスの半分以上の人たちが、就職できないでいるのだそうです。他の専攻の学生たちの状況はわかりませんが、それにしてもこの数字は、異常です。

そんな状況でも、クラスメートたちは海外旅行に出かけていく。悲壮感などとはまったく無縁のようで、日本ではこうはいかないだろうな、とお国柄を感じます。

こちらでは昨年から、失業者が急激に増加していることが、身近に感じられるようになりました。ですから、新卒者は尚更、行き場を失っています。日本のように新卒者を会社が育てていく、という環境にはありません。

このように現実的には、世界情勢がさらに厳しさを増していますが、人間らしい良心を失わず、理想を失わずに乗り越えていければ、きっと素晴らしい未来が待っているはず。

娘よ、日本の社会はもっと厳しいだろうけれど、そこから学んで人間として成長していって欲しいと、切に願っています。