
英語で、このような記事を見つけました。日本の生物学者が偶然的に発見した、虫歯菌や歯周病菌を抑制するImmunoglobulin Y(IgY)についてです。
日本ではすでに実用化されていて、赤ちゃんにも使われているとのことですが、私は全く知りませんでした。歯科医師の身内も、知らなかった様子。
英語の記事は、こちらです。
Mouthwash Fights Bad Breath, Irritated Gums & Decaying Teeth, Right?
キーワードで調べていただければわかりますが、概要をここに挙げておきます。
鶏卵から抽出される抗体であるImmunoglobulin Y(IgY)は、口腔内の虫歯菌や歯周病菌を特異的に抑制するため、歯科分野での応用が研究・実用化されています
。IgYは、抗菌剤に代わる安全で効果的な非抗生物質製剤として注目されています。
IgYの歯科分野への応用
1. 虫歯(う蝕)の予防
- 作用機序: IgYは、虫歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌(Streptococcus mutans)が歯の表面に付着するために必要な酵素(グルコシルトランスフェラーゼ)や、付着に関わるタンパク質を阻害します。これにより、プラークの形成と再定着を防ぎ、虫歯の発生を抑制します。
- 研究事例:
- ミュータンス菌に特異的なIgYを配合したチューインガムやタブレットが、歯列矯正中の患者のミュータンス菌数を有意に減少させることが報告されています。
- IgY含有洗口液の研究では、ミュータンス菌の口腔内への定着を抑制する効果が示されています。
2. 歯周病の予防
- 作用機序: IgYは、歯周病の原因菌であるジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)の増殖を抑制したり、菌が産生する酵素(ジンジパイン)の活性を阻害したりする効果があります。
- 研究事例:
- 歯周病菌に特異的なIgYを配合した洗口液や歯みがき剤が、歯周病の初期段階である歯肉炎の進行を抑える効果を示唆する研究結果があります。
- 歯周病のバイオフィルムに対するIgYの抗菌効果を評価する研究も行われています。
3. その他
- 口腔カンジダ症: 口腔カンジダ症の原因となるカンジダ菌(Candida albicans)に対しても、IgYは抗菌活性を示す可能性が示されています。
- 知覚過敏: 象牙質知覚過敏症の治療にも、IgYを配合した材料が研究されています。
- ペットのオーラルケア: IgY抗体を利用した犬・猫用の口腔ケア製品(サプリメントなど)も販売されています。
製品形態
IgYは、洗口液、チューインガム、タブレット、スプレー、パウダー、ジェルなど、さまざまな形態で口腔ケア製品に利用されています。利点
- 高い安全性: 鶏卵から抽出されるIgYは、人体への毒性や副作用がほとんどなく、安全性が高いとされています。
- 特定の菌を標的: IgYは特定の病原菌のみを攻撃するため、口腔内の有用な常在菌叢を乱すことがありません。
- 非抗生物質療法: 抗生物質の乱用による耐性菌の問題が深刻化する中で、IgYは非抗生物質的な代替療法として期待されています。
課題と展望
IgYの歯科分野での有効性は多くの研究で示されていますが、より大規模な臨床試験や、IgYをより効果的に作用させるための製品開発などが今後の課題となっています。IgYは、従来の口腔ケアに加えて、より効果的な予防や治療を可能にする有望な選択肢として、今後の応用が期待されています。
日本人が発見したものにも関わらず、なぜ日本人のしかも歯科医師が知らないのでしょうか。
これからさらに、調べていこうと思います。
また、実はある方面から、口腔領域の健康が保たれる安全で効果的な方法があるという情報を知りました。
全身的な循環が良くなるため、全身的な多くの症状が根本的に解決されるようです。
実際に2007年に開発されたこの方法で、開発者自身20代の頃から虫歯が多く、歯科医師からは30代でこのままでは歯が全部なくなる、と脅されていたようですが、50代になる現在、歯は全部残っていて健康だそうです。
つまり、全身の循環が本来あるべき状態を保つことができるようになったため、唾液も良く出るようになり、問題が解決されたと話されていました。
現在、どこに行っても治らなかった股関節の状態を、80代の身内に試してもらっているところです。将来的には、顎関節の問題にもアプローチできると思われるので、虫歯菌や歯周病菌を抑制するImmunoglobulin Y(IgY)と合わせてお伝えできればと考えています。しばらく、お待ちください。