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サウナと日本古来からの蒸し湯

昨日は一泊して、市内のホテルに出かけてきました。
大学生の娘たちが三週間の休みに入り、旅行へ行きたいと言い出したのです。国内線でも飛行機は結構高く、車のガソリン代も高くて、とても遠出する気にはなれません。

そこで、近場で楽しめる所を選びました。
昨日も今朝も、サウナやプールに入り、彼女たちも満足した様子でした。

私は熱いサウナは苦手です。息苦しさを、我慢できません。

でも、今の流行りは熱いサウナに水風呂なのだそうですね。
サウナに入って「ととのう」などと話しているので、流行には疎い私はなんのことだかさっぱりわかりませんでした。自律神経を整えるのだとか。あれほど彼女たちがはしゃいでサウナに入っているのも、私にはよくわからない世界で。。

ただ、こんな私でも、サウナに入った後はさっぱりして、珍しく顔色も肌艶も良くなったので、これは効果があるのかもしれないと思い始めました。

ところで日本では、今のように湯船に浸かるお風呂の習慣は、江戸時代以降のことだそうです。

日本の伝統的な入浴法といえば「風呂」、すなわち湯にとっぷりと身体を沈める「温水浴」だと思い込んでいる日本人は、きっと少なくないだろう。ところが、湯に浸かる入浴法が温泉地以外でも一般化し、庶民の習慣として定着したのは、実は江戸時代以降のこと。それ以前の入浴法の主流は、蒸気や熱気で身体を温めて発汗する「蒸気浴」、つまりはサウナの親類だったのだ。
 
人々が浸かり続ける量と、清潔な湯を安全に焚くことがいかに至難の業だったかは、昔の技術力を想像すれば納得できるだろう。概して、大量の湯をつくるより蒸気をつくるほうがずっと容易かつ省エネで、効率よく多くの人の発汗を促せたのである。

日本の風呂の原点は、サウナだった!?

鎌倉時代から続く蒸し風呂こそが、日本古来の伝統ある入浴スタイルなのだそうです。

温泉のルーツとされる蒸し湯が、別府温泉の施設「鉄輪むし湯」で楽しめます。ここでは薬草、石菖(セキショウ)が敷き詰められていて、その上に横たわって汗を出すそうです。

写真は、敷地内にある無料の足蒸し。

鉄輪むし湯 足蒸し

薬草というのが、実に魅力的。温泉の熱による、天然サウナです。
いつか、行ってみたいです。

人間は食べてエネルギーを得ていますが、肌からもエネルギーを吸収できるようです。
ですから、薬草の蒸し湯は、効果抜群なのではないでしょうか。

よもぎ蒸し、モリンガ蒸しもいいですね。気に入った野草を浮かべてお風呂に入るのも、いいと思います。

肌から吸収できるエネルギーが、どの程度のものなのか。また、肌から排出される老廃物が、デトックスとしてどの程度のものなのか。私にはその数値的な効果のほどは、わかりません。

でも、発汗によって得られる「気持ちの良さ」は、誰もが感じることができる確かなもの。

心身ともにリフレッシュできるものの一つとして、サウナや蒸し湯をもっと日常生活の中で楽しんでいきたいと、今回は初めてそう思えた、サウナ体験でした。